新たなICTツールの導入にあたって、多くの事業所が「現場の活用浸透」に課題感を抱いています。
こうした課題に対し、手厚いサポートで導入事業所を増やしているのが、クラウド型介護ソフト『ケア樹』です。
全国2600を超える事業所で使われているケア樹はどう導入や活用がされているのか? 開発/運営メンバーに、導入のコツやサポートを通じた活用事例などを伺いました。
営業部 企画担当 山田 紗奈江さん
カスタマーサービス部 サポート課 阿部 隼人さん
営業部 井上 知紀さん
介護施設運営の支援を目的とした、クラウド型介護ソフト。
様々な業務帳票や計画書・記録・請求・分析業務などの一連の業務をICT化できる。
使いやすい操作性や充実したサポート体制により、現在全国2,600を超える介護事業所で活用されている。
コスパに優れたクラウド型介護ソフト
―まずは、ケア樹がどのようなツールか教えてください。
はい、ケア樹はクラウド型の介護ソフトで、介護業務における計画・記録・請求・報告などをICT化し、業務改善を支援するものです。
使いやすさ、覚えやすさを重視した、シンプルなメニュー構成も好評をいただいております。
介護記録専用のiPadアプリは「どこでも簡単入力」が可能で、記録作業の効率化と職員の負担軽減を実現します。
それから、クラウド型サービスのメリットを活かしたコストパフォーマンスを理由に、お選びいただく事業所様も多いです。
大規模な介護ソフトですと、機能が豊富な分、コストも高くなりがちです。
その点、ケア樹は機能を洗練して絞ることで、リーズナブルな価格で提供ができます。
―どのような事業所に向いているのでしょうか?
大規模施設様から、小規模事業所様まで、20以上の様々な介護サービスにも対応しています。
そのなかでも、特に中小規模の施設様・事業所様にはピッタリのツールですね。
井上も言ったように、大規模な事業所様向けに開発されたソフトだと、使わない機能までついてくることもよくあります。
必要な機能にしぼって最適化された機能になっているので、導入もしやすいです。
法改正にもしっかり対応して、バージョンアップは無償で行っています。
登録されたデータはクラウドサーバーに保管されるので、安全性も高いです。
災害時のサーバー損傷や書類紛失を気にしなくてもよいので、リスクヘッジにもなります。
もし、今介護ソフトをお使いいただいている事業所様のなかで、コストパフォーマンスが見合わないと感じていれば、ぜひご相談いただきたいですね。
実際に、そうした課題感からお問い合わせをいただく事業所様は多いです。
―経済産業省の「IT導入補助金2021」の対象商品にもなっていますね。
はい。事業所様によって、補助金の要件に該当しているかどうかも含めてぜひご相談ください。
その他の、地域の補助金などの活用についてもお気軽にお問い合わせいただきたいですね。
ただ、ケア樹の場合はもともとのコストが安いので、補助金を使わなくても導入できるケースも実は多いんです。
他のICTツールで補助金を使った方が、トータルでコストカットできることも多いので、その辺りも含めてご相談を受けたり、導入支援のサポートを行っています。
「使いながら、覚えていく」意識が大切
―サポート体制も充実しているのですね。
そうですね。導入後のサポートも含め、そこはケア樹の一番の強みと言ってもいいかもしれません。
ですよね、サポート担当の阿部さん!
はい、そこは自信を持っている部分でもあります。
必ず人対人の対応をするように心がけていて、介護職員のみなさまの些細な困りごとも対話しながら解決できるようにサポートしています。
―こうしたICTツールは現場の職員の方たちにしっかりと使ってもらえることが大事なポイントですよね。豊富なサポート経験をお持ちのみなさんに、ぜひ現場への導入のポイントを教えていただきたいです。
まずは、ICTツールに対する考え方で重要になってくるのが、現場の側が主体的に導入や業務への定着に取り組む姿勢を持っていることです。
ケア樹の導入がうまくいった施設様・事業所様は、基本的にはこうした姿勢をお持ちです。
平たく言うと、「やる気」ですね。
やるぞ、という気持ちがないと、私たちもサポートのしようがありません。
「最初はうまくいかないかもしれないけど、使いながら覚えていこう」というスタンスで、コツコツと導入を進めていく施設様や事業所様はうまく定着していますし、私たちも何をサポートすればいいかわかりやすいですから。
ケア樹だけでなく、あらゆるICTツールに言えることだと思います。
―導入するだけでうまくいくような魔法の杖ではないと。
そうです。その前提があったうえで、導入のステップとしてはまず小さな機能1つでもいいので、実際に触ってメリットを感じてもらうのがおすすめです。
例えば「音声入力ができる」とか、「一括で記録ができる」とか職員の方がメリットを感じやすい機能を体感してもらう。
これは、私たちもサポートをする際によくご案内する方法です。
特に年配の方だとiPadを初めて触る方も多いです。
そうした方にいきなり、多くの機能の利便性やiPadの操作方法を伝えようとしても難しいですよね。
それよりも、「みなさんの業務がこうやって効率化されるんですよ」と触りながら理解してもらうことが大切です。
それに、iPadは触れば反応するので、特に難しい操作などは必要ないんです。とにかく触ってもらって、1つでもいいから利便性を感じてもらうことだと思っています。
―なるほど。いきなりすべてを覚えてもらうのではなく、1つに絞るというのは現実的な方法ですね。
シンプルな操作性や画面設計については、事業所の職員の方々からも多くのフィードバックを頂きながら、改善を繰り返しているのでぜひ触って体感してほしいです。
職員同士の「仲良しツール」にもなる
―事業所の活用事例で、印象的なトピックスがあれば教えてほしいです。
すごく印象に残っているのが、ケア樹が職員同士の「仲良しツール」になっている、というお声をいただいたことです。
その事業所様では、年配の職員様と若い職員様がいて、以前はそこまでコミュニケーション量もなかったようです。
業務も、経験豊富な年配の方が一方的に教える機会ばかりでした。
それが、ケア樹の導入を進めるにあたって、アプリやiPadの使い方を若手の職員様が年配の職員様に教えるようになったということです。
結果として自然とコミュニケーションの量も増えて、控え室が前よりもにぎやかになったそうなんですよ。
若い方は、デジタルデバイスやアプリケーションの操作には慣れているので、感覚的に使えるようになるんですね。
それを、年配の職員様に教えてあげるんです。
ただ、操作ができたとしても、記録や分析などは介護の知識や経験がないとできません。
そうしたことは、ベテランの職員の方が若手の皆様に教えてあげる。
助け合いが生まれることで、職場の雰囲気も変わっていったのでしょうね。
―すばらしい事例ですね!そうしたコミュニケーションが生まれるような環境を作っていくのも、大きなポイントかもしれませんね。
そうですね。そういう職場であれば、若い方も入りたい、と思いますよね。
実際、ケア樹を導入している事業所様は若い職員様の割合も多いんですよ。
―確かに。若い方が、ICT化が進んでいる事業所、進んでいない事業所どちらを選ぶかと言えば、前者でしょうね。
特に、これからは少子化で人手不足が加速します。
行政側も、ICT化が遅れている事業所が淘汰されていくような法体系にシフトしつつあるんです。
ICT化への第一歩として、ケア樹を導入していただけるとうれしいですね。
繰り返しになりますが、ケア樹はもちろん、ICTツールは職場の雰囲気を変える「仲良しツール」になり得ます。
そうした職場であれば、きっと利用者にも質の高い介護が提供できるはずです。
業界全体のICT化が促進されるように、私たちも引き続き、開発やサポートを頑張っていきたいと思います。
一つひとつの施設様・事業所様との関係性を大切にしながら、もっといい活用事例が生まれるようにしていきたいですね。
―多くの事業所にとって、参考になるお話をたくさんお聞きできました。お忙しいなかありがとうございました!
こちらこそ、ありがとうございました。じゃあ、さっそくサポート業務に戻ります!
(取材が終わるやいなや部屋から出ていく阿部さん)
―すごいスピードですね…!
サポートを待つケア樹をご利用いただく多くの皆様が電話の向こうで待っていますから(笑)。
―ケア樹のサポートへの意気込みが伝わりました(笑)。
株式会社グッドツリー
ケア樹製品ページ
https://caretree.jp/product/